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SPIDER DIARY

徒然なるままに…

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2024/11/24(Sun)00:43

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ダウン

2011/02/28(Mon)23:49

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さて。前評判も最悪で、期待値はゼロな映画。ダウンです。
B級臭が堪らない!と思ったのですが、実際はB級どころじゃなかった…
いやぁ…
もう…
酷いね!!


内容は

主人公はエレベーター整備士。
高層ビルのエレベーターで事故が発生し、原因を調査。
しかし原因は見つからず、そうこうしているうちに再びエレベーター事故が発生する。
取材記者と共に彼は隠された原因を探り出す!

というオハナシ。

本作は20年以上前のB級ホラーのリメイクなんですが
いやぁ…駄作。というよりも、なんだろう?B級なんだけど、監督がB級になるんをかたくなに拒否した結果
目も当てられない、みたいなことに…

まずエレベーターが殺戮って段階で何をどう頑張ったところでB級にしかならないだろうに。
昔の作品は、それこそ無名の役者で叫ぶだけ、みたいなお約束B級感。
お手軽+チープな感じだったのですが
何を思ったか主演にナオミ・ワッツ起用。ナオミ…仕事選ぼうよ…

まぁ逆にナオミ・ワッツの為だけに観てもいいかも、な映画。
彼女は可愛いですね。見どころはないけどね。活躍とかもないし。


結果、エレベーター暴走の原因は
元軍の研究員だったが、研究が失敗して追い出されたマッドな科学者が作り上げた
なんだか生き物の脳をつかった機械、バイオメカで…
その結果、エレベーター大暴走。
ワイヤーを自由に動かして、人を絡め取ったり(死)
地下でなんだかよくわかんないけど、バキュームみたいに人を吸い込んだり
いやぁ…意味不明なんだけど。
意味不明なんだけど…B級でいいじゃないか…B級以外になれないのにどうした?という感じな。

何処までもB級なのに、ちゃんと撮ってる映画。
シリアスに。原因究明とかちゃんとしてて。(それがまた痛い…)

なんか…
観てて、居たたまれなくなってくる映画だった…


最後のバイオメカの映像も、今時もうちょっと子供向きの特撮でも頑張るべ?という外見で。
80年代のホラーを思い出しつつ、ちょっと頭抱えた。


ナオミ・ワッツコレクター、彼女のファン(しかも熱狂的な)以外は観る価値なし。
ないな。


拍手、ありがとうございました★

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No.297|映画関係Comment(0)Trackback()

ネバーランド

2011/02/07(Mon)02:33

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心がささくれだってる時は、何か癒しのものを補充したい。
ということで、とにかく美しい話を…と
久々に見てみました。

ネバーランド。

ジョニー・デップ主演の、ぶっちゃけ地味な映画ですが
(アクションも何もないしね)
だけど、そんなものは必要ないんだよ、ていう映画です。


内容は

劇作家のバリ(ジョニー・デップ)は新作劇が不評だったこともあり、落ち込んでしまう。
そんな時、犬の散歩で訪れた公園で偶然幼い四人の兄弟とその母親、シルヴィア(ケイト・ウィンスレット)と出会う。
この一家は少し前に主人(父親)を亡くしていた。
幼い兄弟たちと徐々に交流を深めていくバリ。
しかし、三男のピーターは父親の死のショックでなかなか心を開かない。
それでも根気強く、時に強引に、そして時に見守りながらバリはピーターの心を開いていく。

そんな矢先、シルヴィアが病に倒れる。
父親の死のことを思い出して、再び心を閉ざしてしまうピーター。

バリはそんなピーターと、他の三人の兄弟たちを見守りながら
劇 『ピーターパン』 を完成させる。


というオハナシ。
まぁ簡単に言ってしまえば、バリがピーターパンを創作する話なんだけど
原作、史実とは少し変えてあって
それがまた良いのです。

ネバーランドという一種お伽の国、または理想郷のようなものを
決しておためごかしなんかじゃなく、
大人の語る、綺麗な嘘なんかでもなく
真っ直ぐに。何処までも真っ直ぐに語り、描いた。

既婚者であるバリと未亡人シルヴィアの関係を揶揄する心ない噂や
幼い兄弟やシルヴィアとの交流が盛んになればなるほど、心が離れてしまう妻との関係。
そんな色んな葛藤と
子供たちの、まっすぐで純真な心。

好きなシーンは長男の男の子が母親のことを気遣っていて
それをバリに打ち明けているシーン。

「素晴らしいな。たったこの三十秒やそこらで、少年が大人になった」

ああ、そうゆうことがあるんだろうな、と思った。
今、目の前で子供から大人へと、階段を登ったのだ、と思う瞬間が。
決して、経験とか体験とかではなく、考え方と言うか物の見方
世界の捉え方が、子供から大人へと変容したのだな、という瞬間が。

それがまた美しい。

文句なく、良い映画。
良い映画だなぁ、と噛み締めてしまう映画。

時々、思い出したかのように。
それこそ、素敵なものの詰まった宝物箱を開けるように
観たくなる、そんな映画。


もし観たことがなかったら是非一度観て欲しいなぁ。


拍手、ありがとうございました★


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No.288|映画関係Comment(0)Trackback()

バイバイ、ママ

2011/02/01(Tue)00:24

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ケヴィン・ベーコン監督作品、ということで観てみました★

英題の『Lover boy』のままの方が良かったんではないかしらん??と思いましたが

オハナシの内容は

主人公エミリーはとにかく子供が欲しい。
精子バンクから精子を取りよせ、人工授精を試みるも上手くいかず
男漁りにも余念がない。
彼女は男が欲しいのではなく、とにかく子供が欲しいのだ。

そんなこんなで出来た愛息子に、エミリーは一種偏執とも言える程執着する。
二人きりの世界で、息子を自分だけのものに。
学校に行かせることを頑なに拒否し、
いざ行かせたとなっても、あれやこれや理由をつけては早退を繰り返させる始末。

しかし息子は徐々に成長していき、外の世界に興味を持ち始め
反抗するようになる(とはいっても可愛いもの。だってまだ6歳)
そして彼女は、二人の世界を永遠にするために…


という話なのですが。
これだけ見たら、物凄いホラーっぽいんだけども実際観てみたらそうゆう感じじゃなくて
確かに偏執的ではあるけども、それでもああ、理解出来る気がするなぁ、という感じ。
ママは本当に心の底から子供のことを愛してて
子供さえいれば、世界は充足感に満ちていた。
だけどやっぱり、子供には好奇心とか探究心があるから
外の世界に出ようとするし、いつまでもママと一緒じゃカッコ悪いと幼心に思ってしまう。
子供の自立心
そして子離れできない精神。
子供は無邪気で、そして時に酷く残酷。
男同志の話だから、と言ってママを仲間外れにしたりする。
それは悪気のある行為じゃなくて、普通なんだけど。
それでも、子供が世界な彼女には耐えきれない衝撃を与える。

なんか、色んな意味で抱きしめてあげたくなる映画だった。
まぁ、話の内容とか映画の出来的にはイマイチなんだけども。
とにかく、子役の男の子が超絶可愛くて
こんなん出来たら、そりゃ溺愛するかもね!という感じ。


妊娠する前のマドンナが
『私は夫はいらない。子供が欲しいだけ。
 だから男はその為の道具なのよ』と言いきっていて
かっちょいいなぁ!と思ったのですが
確かに経済力があって、それこそ子供を育てることに支障がなければ
そうゆう考え方になってもおかしくない、とは思う。
世の中に、夫は要らないけど子供は欲しいなぁと思ってる女の人って
実は結構いるんじゃないかしらん。
結婚したくないけど、子供は産んでみたい、とか。それなりによく聞くし。

まぁ実際のところ、それで上手くいくところもあれば
やはり男親がいないことで障害なり、精神的な安定の欠如だったりがあるかもしれませんが
マドンナさんトコロのお子様はセレブでぶっ飛んではいますが
まあ…ちゃんと育ってはいるので(というか、問題は男親がいる、いないじゃなくて金銭感覚だし)
良いのでしょう。




こうゆう溺愛ママンを見てると
うちのラー子のママを思い出したりする。
多かれ少なかれ、自分の子供を愛してない親はいない。
だけどその一線、ほんの少しの境界線を踏み誤るだけで、とても危うくなる。
それって、どんなことに関してもなんだけども。
その境界線ぎりぎりの、そんな心情が描いてみたかったりします。はははん。


拍手、ありがとうございました~★
続きは拍手御礼~~~★

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つづきを読む

No.279|映画関係Comment(0)Trackback()

真珠の耳飾りの少女

2011/01/29(Sat)20:00

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フェルメールのかの有名な絵を題材にした映画。

フェルメールが好きで、スカーレット・ヨハンセンが好きで、コリン・ファースが好きなら後悔のない映画!と言われて、
Amazonの評価も高くて
恋愛モノを映画館で見ない僕はわくわくして見たのでした。



ゴメンナサイ…
僕には……
無理……


内容は

少女クリードは画家、フェルメールの家に住み込みの使用人として雇われることになる。
フェルメールの身重の妻は神経質、他の子供たちとは上手くいかないが
他の使用人とはそれなりに上手くやっていくことも出来、
買い物の途中で出会った肉屋の息子とも、自然とたどたどしくではあるが関係は進み始める。

クリードは命じられてアトリエの掃除をしている途中、書きかけの絵を見て感動をする。
フェルメールは彼女に、自然とは一色で出来ているものなどないことを教え
白い雲には、影があり、それこそ光の関係で様々な色が混じり合うことを教える。

そのうち、フェルメールとクリードは二人だけの時間をもつようになっていく。
それは、絵具を混ぜ合わせたりするだけの、プラトニックな時間ではあったが
妻はそこにフェルメールとクリードの、『特別な』何かを見出してしまう。

そのうち、フェルメールは妻には秘密で彼女を書き始める。
そして彼女に、妻の真珠のピアスをつけさせて絵画を完成させるのであった。

後に妻は、その秘密を知って怒り狂い
クリードは屋敷を追い出されてしまう。
そして彼女の元には後日、モデルをしていた時に装着していたピアスと、青い布が送り届けられる。


というオハナシ。

スカーレット・ヨハンソンは文句なく美しく
映像は、それこそフェルメールの絵画の世界を切り取ったが如く、美しく
コリン・ファース演じるフェルメールも美しく
ただただ何処を見ても美しい。

勿論、内容的に人間の嫉妬や欲望なども交じり
『美しい』という概念からは遥かに遠い場所を描いているシーンも多々あるのだけど
それでも。
それでも美しい。

本当に美しい映画。


映像は。


僕はやはり、どうしてもこう…
恋愛映画で特有の、決まった相手がいる(配偶者だったり、婚約者だったり)のに
他の相手に惹かれてしまってどうこう…という話には一切の共感も感動も出来ないんだ、と痛感。

これで、フェルメールと奥さんがいがみ合っていて
それこそ奥さんがとんでもない守銭奴とか、嫌な人とかなら別なのかもしれないけども
作品中も出産、再び懐妊とまぁ…
途中、ラブラブいちゃいちゃするシーンもあって

だけど、クリードとの時間が増えてくるうちに
そうゆうフェルメールが奥さんに与えていた愛情みたいなんが目に見えてなくなっていって

子供が病気になった時、奥さんがお金がないからツケにしてもらって、と
薬屋にクリードを向かわせるんだけど
そこにフェルメールがやってきて
ついでに顔料を買ってきて欲しい、と言うわけですよ。

芸術家だから仕方がない、とかあるんだけど
それでもさ。
なんだか、本当に
フェルメールは何処までも自分の描くこと、に重点を置いていて
そうゆうところが酷く切なくなった。

クリードは悪くはないし、何もしてないし、ただ美しくて、そして聡明であっただけなんだけど
ううん…


ここまで美しい映画ってそうないから。
それだけでも十分、価値はあるんだけど
僕的には内容が無理だった…

スカーレット・ヨハンセンは本当に美しいよ!
ああ、美しい。
言葉が物凄い少ない映画です。
だけどそれが苦にならない映像美と、無言で何かを伝える空間、そして演技力。
そうゆうのは堪らなく良かったんだけどなぁ…

ううん…


拍手、ありがとうございました★

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No.278|映画関係Comment(0)Trackback()

堕天使のパスポート

2011/01/21(Fri)15:42

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大好きな映画『アメリ』のオドリィ・トトゥが主演ということで
観てみたかった映画。

タイトルと、雰囲気から勝手にラブロマンス(小悪魔系な)だと思ってたんですが
実際観てみると、物凄い社会的な映画で吃驚した。


内容は

イギリス、ロンドン。
ナイジェリアからの不法入国者で、元医者のオクウェ(キウェテル・イジョフォー)とトルコからの移民シェナイ。
彼らは同じホテルでフロント、メイドとして働きながらルームシェアをしている。
そんな中、オクウェはホテルの部屋の詰まった便器の中から、人間の心臓を見つけてしまう。
ホテルで行われている、不法な臓器売買。
移民、不法入国者という絶対的に弱い立場で。
それでも自分に素直に正直に、そして自分の正義に真っ直ぐに生きていく彼らの話。

ビザの為に自分の腎臓を売ろうとする移民たち。
その腎臓がないと生きられない幼い少女。
粗悪な手術で腎臓を抜き取られ、死ぬ人。
それでも、自由のために腎臓を売ろうとする。

主人公に説教されるまでもなく、それが危険な行為であることは彼らも承知で
だけどそれでも 「大したことないって聞いたわ」 と嘯く。
やぶ医者に任せれば、どんどん人が死んでいくのは明白で
だからと言って、自分がその違法な臓器売買に係わるのは許せなくて。

キウェテル・イジョフォーは、こうゆう内面に葛藤を抱えながら
それを外には出さず、
しかしそれを感じさえることが出来る、素敵な役者です。
こうゆう役をやらせるととても上手い。

間違いなく、主役はキウェテル・イジョフォー。オドリィ・トトゥじゃないね…



面白かったです。
最後のシーンで、オドリィが声を出さずに唇だけ動かしてメッセージを伝えるんだけど
そこのシーンが素敵。
社会的に絶対的に弱い立場でありながら
決して後ろ向きじゃなく、真っ直ぐ前を向いて歩こうとする。
良い映画だった。

期待してた感じじゃなかったけど
良い意味で裏切られた。

満足。



拍手、ありがとうございました~★

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No.272|映画関係Comment(0)Trackback()