フェルメールのかの有名な絵を題材にした映画。
フェルメールが好きで、スカーレット・ヨハンセンが好きで、コリン・ファースが好きなら後悔のない映画!と言われて、
Amazonの評価も高くて
恋愛モノを映画館で見ない僕はわくわくして見たのでした。
ゴメンナサイ…
僕には……
無理……
内容は
少女クリードは画家、フェルメールの家に住み込みの使用人として雇われることになる。
フェルメールの身重の妻は神経質、他の子供たちとは上手くいかないが
他の使用人とはそれなりに上手くやっていくことも出来、
買い物の途中で出会った肉屋の息子とも、自然とたどたどしくではあるが関係は進み始める。
クリードは命じられてアトリエの掃除をしている途中、書きかけの絵を見て感動をする。
フェルメールは彼女に、自然とは一色で出来ているものなどないことを教え
白い雲には、影があり、それこそ光の関係で様々な色が混じり合うことを教える。
そのうち、フェルメールとクリードは二人だけの時間をもつようになっていく。
それは、絵具を混ぜ合わせたりするだけの、プラトニックな時間ではあったが
妻はそこにフェルメールとクリードの、『特別な』何かを見出してしまう。
そのうち、フェルメールは妻には秘密で彼女を書き始める。
そして彼女に、妻の真珠のピアスをつけさせて絵画を完成させるのであった。
後に妻は、その秘密を知って怒り狂い
クリードは屋敷を追い出されてしまう。
そして彼女の元には後日、モデルをしていた時に装着していたピアスと、青い布が送り届けられる。
というオハナシ。
スカーレット・ヨハンソンは文句なく美しく
映像は、それこそフェルメールの絵画の世界を切り取ったが如く、美しく
コリン・ファース演じるフェルメールも美しく
ただただ何処を見ても美しい。
勿論、内容的に人間の嫉妬や欲望なども交じり
『美しい』という概念からは遥かに遠い場所を描いているシーンも多々あるのだけど
それでも。
それでも美しい。
本当に美しい映画。
映像は。
僕はやはり、どうしてもこう…
恋愛映画で特有の、決まった相手がいる(配偶者だったり、婚約者だったり)のに
他の相手に惹かれてしまってどうこう…という話には一切の共感も感動も出来ないんだ、と痛感。
これで、フェルメールと奥さんがいがみ合っていて
それこそ奥さんがとんでもない守銭奴とか、嫌な人とかなら別なのかもしれないけども
作品中も出産、再び懐妊とまぁ…
途中、ラブラブいちゃいちゃするシーンもあって
だけど、クリードとの時間が増えてくるうちに
そうゆうフェルメールが奥さんに与えていた愛情みたいなんが目に見えてなくなっていって
子供が病気になった時、奥さんがお金がないからツケにしてもらって、と
薬屋にクリードを向かわせるんだけど
そこにフェルメールがやってきて
ついでに顔料を買ってきて欲しい、と言うわけですよ。
芸術家だから仕方がない、とかあるんだけど
それでもさ。
なんだか、本当に
フェルメールは何処までも自分の描くこと、に重点を置いていて
そうゆうところが酷く切なくなった。
クリードは悪くはないし、何もしてないし、ただ美しくて、そして聡明であっただけなんだけど
ううん…
ここまで美しい映画ってそうないから。
それだけでも十分、価値はあるんだけど
僕的には内容が無理だった…
スカーレット・ヨハンセンは本当に美しいよ!
ああ、美しい。
言葉が物凄い少ない映画です。
だけどそれが苦にならない映像美と、無言で何かを伝える空間、そして演技力。
そうゆうのは堪らなく良かったんだけどなぁ…
ううん…
拍手、ありがとうございました★
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